不妊症の現状
参考文献: 「病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科」 (メディックメディア, 2013, p.226-227)



妊活中の ホルモンについて E2とは?
不妊についてネット調べると、だいたい最初に出てくるエストロゲン(卵胞ホルモン)と呼ばれているホルモンです。専門クリニックですとE2(イーツー)が高いだったり低いだったりと説明を受けることがあります。E2について正しくはエストラジオールというのですが、エストロゲンの主要成分ということから、E2をエストロゲンと同じ意味で説明されていることもあります。このE2は月経期、卵胞期、排卵期、黄体期それぞれで基準値が違います。
問題がある場合は通院している専門クリニックで指摘されますので、自身で特に気にしないのが一番です。



妊活中の ホルモンについて FSHとは?
下垂体前葉で作られる卵胞刺激ホルモン(Follicle Stimulating Hormone)です。よく聞かれるE2は卵胞から放出されるホルモン。FSHが卵胞を刺激することで放出されます。
FSHが高いと、卵巣機能が低下している状態だと判断されます。
FSHが低いと、脳の下垂体機能の低下が疑われます。
FSHの刺激で卵巣からエストロゲンが充分に分泌されると、それを脳が感知してFSHを減らすのですが、卵巣機能が低下していてエストロゲンの分泌が減少すると、脳が「濃度が足りないと」判断して過剰にFSHを分泌してしまう。
FSHの数値は、ストレスや栄養不足などでも変動するため、日々の運動や鍼灸、生活習慣の改善で安定することがあります。




妊活中の ホルモンについて LHとは?
LH(黄体形成ホルモン)は脳の下垂体から分泌されるホルモンです。主に卵巣に対して働きかけをします。
LHの濃度が大きく上昇することで、卵胞から排卵が起こります。排卵を終えた卵胞は黄体となりプロゲステロンを分泌するようになります。
妊活でよく使用される排卵検査薬は、このLHの濃度が高くなったときに陽性を示します。まもなく排卵するサインになるので、ちょうど妊娠しやすいタイミングとなります。




東洋医学の考え方、鍼灸の役割
人間は自然界のなかで生活しており、たえず自然環境の変化の影響をうけています。また、体内の臓腑や組織、器官は血液、津液(水分)、気(経絡)などにより互いに連絡しあい、人体は有機的な統一体であると考えられています。東洋医学では、季節や気象、環境の影響を考慮しながら、局所の病変が引き起こした全身の病理的反応に着目し、局所と全体とを関連させて施術処置を決定しています。鍼灸の役割は、各臓腑を連絡している経絡にあるツボを刺激をすることで、血液やリンパ、さらには気の巡りに影響を与えます。それにより、循環が改善し、自己回復力や免疫力が高まり、身体を健康へ導くと考えられています。
東洋医学でいう五つの臓器について

1. 肝
疏泄(そせつ)を主る
疏は疏通のこと、泄は発散、昇発のこと。①気を体内へスムーズに流す役目と、多くなりすぎた気血を発散放出する、②摂取した食べ物をエネルギーに変えて全身に行き渡らせる役目を助ける、③胆汁を分泌する、④情志の調節をする
蔵血を主る
血液を貯蔵し,血液を調節する。肝臓は全身を巡ってきた血液を一旦貯蔵し、適量を心臓に渡して全身に巡らせる。貯蔵しすぎると肝鬱や血瘀で気分のイライラや喉が詰まった感じがでる。貯蔵できないと肝血不足になり、手足のしびれ感や疲労しやすくクヨクヨしがちな状態になる。
2. 心
血脈を主る
血管および心臓も含めて、体内の血液輸送の働きを担っている。
神志を主る
神は精神の神の部分で、生命活動の現れを指している。健康な状態であれば、眼光や言語の応答がハッキリしていて、体の姿勢もシャキッとしている。
3. 脾
運化を主る
運化とは水穀(飲食物)を精微(栄養素)と化し、全身に輸布する生理機能のことである。①水穀(飲食物)は胃と小腸で分解され精微(栄養素)として運化 ②吸収された精微の含まれる余った水分は肺と腎の気化作用により汗および尿となり体外に排泄される。
昇清を主る
水穀の精微などの栄養物資を心・肺・頭・顔面部へ上らせ、心肺で気血を化生し、栄養を全身に行き渡らせる。脾は気を上昇される機能がある。
統血を主る
脾気の血に対する固摂作用により、血が脈外に溢れ出るのを防ぎ、血が経脈中を循行するように導く。失調すると、血便・血尿・不正性器出血を引き起こす。
4. 肺
気を主り、呼吸を主る
肺から吸入される清気と脾胃が運化する水穀の精微とが結合することによって宗気が生成される。呼吸による体内外の気体交換により、自然界の清気を吸入し、体内の濁気を呼出している。
宣発と粛降を主る
宣発作用は、①肺の気化作用を通じて体内の濁気を排出する ②脾により転輸される津液と水穀の精微を全身に輸送し、皮毛に到達させる ③衛気を宣発し、腠理の開閉により発汗を調節する。 粛降作用は、①自然界の清気を吸入する ②肺は臓器のなかでは最も高い部位にあり、華蓋の臓といわれている。自らが吸入した清気、日から肺に転輸された津液、水穀の精微を下に輸送する作用がある ③異物を取り除き、肺の清潔な状態を保持する。 宣発と粛降は相互に依存し合っており、また相互に制御しあっている。
通調水道の作用 / 百脈をあつめ、治節を主る
5. 腎
蔵精を主り、生長・発育・生殖を主る
両親から受け継いだ先天の精気と、飲食物から取り入れた後天の精気を貯蔵する。精気は成長・発育・生殖の発達にかかわる。その腎中の精気は生命活動のもとであり、腎陰と腎陽は各臓の陰陽の根本である。腎陰は人体における陰液の根源であり、あらゆる臓腑・組織を潤し、滋養する作用を有している。腎陽は人体における陽気の根源であり、臓腑・組織を温め生化する作用がある。
水を主る
体内での水液の貯留・分布・排泄を調節する作用は主に腎の気化作用が行っている
納気を主る
吸気は腎に下り摂納される。それにより肺への空気の出入りが円滑となる
不眠について
不眠の症状として、寝付きが悪い、すぐに目が覚める、重度の不眠では夜通し眠れないという症状があります。その原因は様々で、心配性の人が考えするぎることによって不安感が残存し不眠を起こす場合、運動のし過ぎや肉体労働など疲労困憊になっている場合、食事の不摂生により胃腸を荒らしている場合、ストレスが溜まってイライラもしくはクヨクヨでしている場合などが挙げられます。不眠への施術は、それぞれの原因に合わせて鍼灸をし、不眠の特効ツボ「失眠」へお灸をします。
妊活の鍼灸について
結婚して3年以上避妊していないのに妊娠しなかったり、また一度は妊娠した経験はあるが、それ以降数年間避妊をしていないのに妊娠しないことを不妊と言います。
ストレスや過労によって妊娠する余力がなくなっている女性の身体を、鍼灸で身体全体の状態を整え、健康になる方向に導き、妊娠するための余力を取り戻すことを目指します。また、特定のツボの働きを利用して、子宮内膜の状態や卵巣機能へ影響を与え、体外受精の採卵や移植に備える鍼灸施術もあります。
妊活で使う経穴についての解説
女性の疾患ならだいたい三陰交。生理不順、PMS、妊活などなど。漏谷はオシッコの出が悪い時などに使います。
妊活で使う経穴2
上記の三陰交が女性向けとなると、今回の地機は男性不妊向け。陰陵泉は男女どちらにも。男性側も不妊の原因の50パーセントと言われていますので、当院ではご夫婦での受診をお勧めしています。
妊活で使う経穴3
子宮内膜へ影響を与えるツボとして中りょう(ちゅうりょう)を使用します。内膜の多層化や厚みの改善などが期待できるという研究発表もしれているツボです。このツボへの刺激の仕方は鍼灸手技の中でも独特の方法で行っております。
妊活で使う経穴4
肝経のツボ、中封(ちゅうほう)と太衝(たいしょう)です。東洋医学では肝臓はイライラやクヨクヨなど精神的な症状が現れる臓器として考えられており、その調整をするときに有効なツボとしてこの2つを使用しています。
ツボの場所も足部ということもあり、患者さんの体の露出が少なく施術できるので、鍼灸施術に抵抗のある方も安心して受けられると思います。
妊活で使う経穴5
胃経のツボですが、妊活にも使います。胃腸の働きが良いかどうかは、総合的に体調を整えるためには大切な鍼灸ポイントになります。口から取り入れた栄養が消化吸収され、それが全身に運ばれるという、体を元気にする基本的な機能を助ける足三里(あしさんり)と上巨虚(じょうこきょ)です。
東洋医学で見る健康状態について
東洋医学の考え方には「気(き)・ 血(けつ)・ 津液(しんえき)」という考えがあります。この三つが過不足ない状態で体をめぐることにより、様々な環境の変化に対して,体の内部状態を一定に保って生命(恒常性)を維持していると考えられています。
気虚タイプについて
「気虚(ききょ)」とは、「気」が不足している状態をいいます。
「気」は主に生命活動にとって大事なエネルギー的なものと解釈できます。
「気」が不足すると、息切れしたり、疲れやすかったり、精神的にも疲れたり、話すのが面倒になったり、などの症状が現れます。
◎生活アドバイス
1)休息を充分にとる。 / 2)睡眠を充分にとる。 / 3)無理をしない程度の運動をこころがける。
気滞タイプについて
「気」の流れがスムーズでないものを「気滞(きたい)」といい、エネルギーが停滞してしまっていると考えられています。一番多いのは精神的ストレスによるものです。
◎生活アドバイス
1)気ままにのんびり暮らす / 2)呼吸を意識した運動
血虚タイプについて
「血(けつ)」が少ない状態を「血(けっ)虚(きょ)」と言います。血液の濃度は正常でも血液の全体量が少ない状態と東洋医学では考えられています。
◎生活アドバイス
1)夜更かしを避ける / 2)就寝前のパソコン作業はほどほどに / 3)全身をほぐすような運動
血瘀タイプについて
血の流れが滞っている状態を「血瘀(けつお)」と言います。冷えやストレスが原因となります。
◎生活アドバイス
1)ストレスを回避 / 2)冷えを回避 / 3)適度な運動をこころがける
津液不足タイプについて
体液が不足し、身体の乾燥が見られる状態です。
◎生活アドバイス
1)夜更かしを避ける / 2)こまめな水分補給 / 3)激しい運動は避ける
余分な水分が体の中にたまってしまった状態です。むくみや体が重だるいなどの症状が出ます。
◎生活アドバイス
1)食事は腹八分目を心がける / 2)水分の取りすぎに注意 / 3)呼吸を意識した運動
○○○○について
余分な水分が体の中にたまってしまった状態です。むくみや体が重だるいなどの症状が出ます。
◎生活アドバイス
1)食事は腹八分目を心がける / 2)水分の取りすぎに注意 / 3)呼吸を意識した運動
○○○○について
余分な水分が体の中にたまってしまった状態です。むくみや体が重だるいなどの症状が出ます。
◎生活アドバイス
1)食事は腹八分目を心がける / 2)水分の取りすぎに注意 / 3)呼吸を意識した運動
○○○○について
余分な水分が体の中にたまってしまった状態です。むくみや体が重だるいなどの症状が出ます。
◎生活アドバイス
1)食事は腹八分目を心がける / 2)水分の取りすぎに注意 / 3)呼吸を意識した運動